熊本県介護福祉士会からのお知らせ

熊本市内のグループホームにおける報道について

本日報道の熊本市内のグループホームにおける利用者死亡の事件について

どのような理由があったとしても、決してあってはならないことです。尊い命を奪われるという、大変残念な事件です。

お亡くなりになったご本人、ご遺族、関係者の皆様に心から哀悼の意を表します。

身近なところで起きた、この悲しい事案は、決して他人ごととして捉えるのではなく、2度とこのようなことが起きないよう我々に出来ることは何か?という受け止めが必要と思います。事件を起こした当事者の責任はもちろんですが、個人だけの責任にしてしまっては根本的な再発防止にはなりません。業界や組織、社会全体で振り返ることが必要です。

認知症のケアの負担が重いから…、介護現場の待遇が…、人手不足だから…、など、どの理由を並べても決して許されることではなく、そのような論調や視点でこの案件を捉えては、誤った発信や認識を助長させてしまいます。

教育や育成環境の整備や、その必要性の認識、そして誰もが安心して歳を重ねることができる地域作りが不可欠です。

これは、我々関係者のみならず広く住民レベルで向き合うべきこととも言えます。

安心安全な暮らしを保障すべき介護の現場で、2度とこのようなことが起きないためにも、正しく向き合いたいと思います。

そして、認知症の方やそのご家族にとって、安心して身も心も委ねていただける業界づくりに精一杯努めて参ります。

熊本県介護福祉士会 会長 石本淳也、役員一同